新国立劇場 2012/12/27
長塚圭司 松たか子
音が盗まれる話
音のない世界の様子を描いているのであるが、少し辛いか? 感覚的に観ているほうがいいかもしれない。長塚はこういうシンプルな演出をしたら、それなりに素敵である、
松たか子は話さなくてもとてもいい味を出していた、舞台が合ってきた??
2012年12月27日木曜日
2012年12月26日水曜日
祈りと怪物 ウィルヴィルの三姉妹 kera-Ver
シアターコックーン 2012/12/26
主催 Bunkamura キューブ
作・演出 ケラリーノ・サンドロビッチ
生瀬勝久 小出恵介 安倍なつみ 大蔵孝二 マギー 犬山イヌコ 山西惇 西岡徳馬 他
「ケラリーノ・サンドロビッチ作の「祈りと怪物」を作者のケラと蜷川幸雄を演出対決するという企画のケラ版」
(感 想) ケラリーノ・サンドロヴィッチの作・演出による、戯曲を先にケラ本人が演出し、次に蜷川幸雄が 演出するというコラボ企画。ケラさんの新作の戯曲とやはり、二人の演出家が同じ、新作物を演出するという 企画に乗せられてしまい、また、演出の勉強になっていいかな?という言い訳も含めて観劇。 上演時間は、2回の10分の休憩を含み、何と4時間10分という長尺です。しかし、間延びした場面や、 なくもがなの場面などはなく、退屈はしませんでしたし、充分に楽しめるないようでした。 物語は、海と火山に囲まれた小さな島の架空の町・ウィルヴィル。町を支配する、ドン・ガラス・エイモス (生瀬勝久)と彼の3人の娘、長女バララ(久世星佳)、次女テン(緒川たまき)、三女マチケ(安倍なつみ)、 そして、動物園の飼育員トビーアス(小出恵介)ら、エイモス家の支配から“ヒヨリ”と呼ばれ差別を受ける人びと。 また、町に流れ着いた、錬金術師(山西惇)や、密航者たち。それぞれに複雑な事情を抱えた人びとが 絡み合い、話は発展していく……。その独裁者の全盛時代から始まり、町に奇病が蔓延することから、 急激な没落に至り、路頭に迷う独裁者の姿が描かれて終わります。 全体としては、身分差別・殺人をなんとも思わない三姉妹、信仰をもてなくなった神父、錬金術師の 弟子の道化(大倉孝二)のライ麦粉で作った魔法の薬でどんどん欲望を充満させていく住民、 幾ら食べても満腹を感じなくなり、自分の孫の資産を食い尽くし、盗みまで強要する老人、道化の魔法で 死んだ息子の姿が、生きているように見えるようになったが結果見えない息子の子育てに失敗し、 "最後は消してしまう夫婦、これらの登場人物と彼らを取り巻く話はどこか非常に身近な、何かを表現している " 思います。ケラはこの御伽噺を通して現代日本の絶望的状況(ケラはそう感じているのか?)を 描き出そうとしたのだろうと思います。ただ、ウイルヴィルの三姉妹については描き出しが弱く、
何ゆえ、副題として添えてあるのか?疑問として残る内容であった。 役者はそれぞれにすばらしく、芝居に緊張感を与え、この長い芝居を飽きさせず見せていたと思う。 ただ、多くのコロスを使って、全体におどろおどろしい雰囲気を演出して見せたところは、小劇場出身の ケラの演出と言うよりは、蜷川さんぽくって、やはり意識したのかな?と感じさせる部分では有りました。 また、いつもながら、プロジェクション・マッピングいい雰囲気を出していました。
主催 Bunkamura キューブ
作・演出 ケラリーノ・サンドロビッチ
生瀬勝久 小出恵介 安倍なつみ 大蔵孝二 マギー 犬山イヌコ 山西惇 西岡徳馬 他
「ケラリーノ・サンドロビッチ作の「祈りと怪物」を作者のケラと蜷川幸雄を演出対決するという企画のケラ版」
(感 想) ケラリーノ・サンドロヴィッチの作・演出による、戯曲を先にケラ本人が演出し、次に蜷川幸雄が 演出するというコラボ企画。ケラさんの新作の戯曲とやはり、二人の演出家が同じ、新作物を演出するという 企画に乗せられてしまい、また、演出の勉強になっていいかな?という言い訳も含めて観劇。 上演時間は、2回の10分の休憩を含み、何と4時間10分という長尺です。しかし、間延びした場面や、 なくもがなの場面などはなく、退屈はしませんでしたし、充分に楽しめるないようでした。 物語は、海と火山に囲まれた小さな島の架空の町・ウィルヴィル。町を支配する、ドン・ガラス・エイモス (生瀬勝久)と彼の3人の娘、長女バララ(久世星佳)、次女テン(緒川たまき)、三女マチケ(安倍なつみ)、 そして、動物園の飼育員トビーアス(小出恵介)ら、エイモス家の支配から“ヒヨリ”と呼ばれ差別を受ける人びと。 また、町に流れ着いた、錬金術師(山西惇)や、密航者たち。それぞれに複雑な事情を抱えた人びとが 絡み合い、話は発展していく……。その独裁者の全盛時代から始まり、町に奇病が蔓延することから、 急激な没落に至り、路頭に迷う独裁者の姿が描かれて終わります。 全体としては、身分差別・殺人をなんとも思わない三姉妹、信仰をもてなくなった神父、錬金術師の 弟子の道化(大倉孝二)のライ麦粉で作った魔法の薬でどんどん欲望を充満させていく住民、 幾ら食べても満腹を感じなくなり、自分の孫の資産を食い尽くし、盗みまで強要する老人、道化の魔法で 死んだ息子の姿が、生きているように見えるようになったが結果見えない息子の子育てに失敗し、 "最後は消してしまう夫婦、これらの登場人物と彼らを取り巻く話はどこか非常に身近な、何かを表現している " 思います。ケラはこの御伽噺を通して現代日本の絶望的状況(ケラはそう感じているのか?)を 描き出そうとしたのだろうと思います。ただ、ウイルヴィルの三姉妹については描き出しが弱く、
何ゆえ、副題として添えてあるのか?疑問として残る内容であった。 役者はそれぞれにすばらしく、芝居に緊張感を与え、この長い芝居を飽きさせず見せていたと思う。 ただ、多くのコロスを使って、全体におどろおどろしい雰囲気を演出して見せたところは、小劇場出身の ケラの演出と言うよりは、蜷川さんぽくって、やはり意識したのかな?と感じさせる部分では有りました。 また、いつもながら、プロジェクション・マッピングいい雰囲気を出していました。
2012年12月22日土曜日
2012年12月21日金曜日
2012年12月19日水曜日
2012年12月13日木曜日
蜷川幸雄 トロイアの女たち
東京芸術劇場 2012/12/13 19:00
エウリピデス作 蜷川幸雄演出
東京芸術劇場 テルアビブ市立カメリシアター共同制作
白石加代子 和央ようか マフムード・アブ・ジャズイ オーラ・シュール・セレクター ラウダ・スリマン モティ・カッツ
日本人 アラブ人 ユダヤ人の三ヶ国語上演 ギリシャ悲劇を蜷川幸雄演出でとのことで、興味があり観劇したが、個人的には、チケットの値段を加味すると今年最低の芝居か?
内容は有名な「トロイの木馬」の奇襲作戦によってギリシャ軍に滅ぼされたトロイア町に残された女たちの悲惨な末路を描いた作品。
まず出だしの海の中からポセイドンが出てきて、アテナとトロイアを滅ぼした後、ギリシャ人が神を敬わなくなったと嘆くシーンで始まるが、海を模したおお布を舞台一面に張って荒れる海を表現しようとしているが、まるで、田舎芝居のような演出であり、ポセイドン・アテナの二人のやり取りの場面もまるで緊張感もなければ深遠さも感じられない、出だしからテンションが下がる。今日の芝居に対する期待がグーっト下がったが、この予感は正しかったと。
三ヶ国語で芝居を行っているが、ヘカベを演じた白石と日本人・アラブ人・ユダヤ人が同じ言葉を繰り返すため、芝居のテンポが悪く、いつまで経っても芝居の中へのめりこんで行くことが出来ない、テンポも悪く、応酬する言語も異なるため、芝居の中に緊張感が生まれない、それを、白石一人が気を吐いて、芝居を引っ張ろうとするが、白石自身の語りも全体の雰囲気から浮いてしまっており、これまた、ただ、おばちゃんがうるさくしゃべっているだけになってしまっている。また、日本人の役者は花柳・エレオノーラを除いて克舌が悪くもうひとつ聞きずらい、和央の語りにはリアリティがない、本当になにからなにまで残念な芝居でした。
唯一の救いはカッサンドラを演じたオーラ・シュール・セレクター、アンドロマケを演じたラウダ・スリマン、メネラオスを演じたモティ・カッツの演技がよかったことか。
あと、ユダヤ、アラブの役者たちにとって、戦火はまさしく現実であるのだろう、演技の随所にリアリティを感じた。
全体として、蜷川さんにとって挑戦的な演目だったのだろうが、3年間に渡る制作期間の中でどこかで緊張の糸が切れてしまったのかな?と感じられる芝居であった。
紛れもなく、私的には今年のワースト1!!!
エウリピデス作 蜷川幸雄演出
東京芸術劇場 テルアビブ市立カメリシアター共同制作
白石加代子 和央ようか マフムード・アブ・ジャズイ オーラ・シュール・セレクター ラウダ・スリマン モティ・カッツ
日本人 アラブ人 ユダヤ人の三ヶ国語上演 ギリシャ悲劇を蜷川幸雄演出でとのことで、興味があり観劇したが、個人的には、チケットの値段を加味すると今年最低の芝居か?
内容は有名な「トロイの木馬」の奇襲作戦によってギリシャ軍に滅ぼされたトロイア町に残された女たちの悲惨な末路を描いた作品。
まず出だしの海の中からポセイドンが出てきて、アテナとトロイアを滅ぼした後、ギリシャ人が神を敬わなくなったと嘆くシーンで始まるが、海を模したおお布を舞台一面に張って荒れる海を表現しようとしているが、まるで、田舎芝居のような演出であり、ポセイドン・アテナの二人のやり取りの場面もまるで緊張感もなければ深遠さも感じられない、出だしからテンションが下がる。今日の芝居に対する期待がグーっト下がったが、この予感は正しかったと。
三ヶ国語で芝居を行っているが、ヘカベを演じた白石と日本人・アラブ人・ユダヤ人が同じ言葉を繰り返すため、芝居のテンポが悪く、いつまで経っても芝居の中へのめりこんで行くことが出来ない、テンポも悪く、応酬する言語も異なるため、芝居の中に緊張感が生まれない、それを、白石一人が気を吐いて、芝居を引っ張ろうとするが、白石自身の語りも全体の雰囲気から浮いてしまっており、これまた、ただ、おばちゃんがうるさくしゃべっているだけになってしまっている。また、日本人の役者は花柳・エレオノーラを除いて克舌が悪くもうひとつ聞きずらい、和央の語りにはリアリティがない、本当になにからなにまで残念な芝居でした。
唯一の救いはカッサンドラを演じたオーラ・シュール・セレクター、アンドロマケを演じたラウダ・スリマン、メネラオスを演じたモティ・カッツの演技がよかったことか。
あと、ユダヤ、アラブの役者たちにとって、戦火はまさしく現実であるのだろう、演技の随所にリアリティを感じた。
全体として、蜷川さんにとって挑戦的な演目だったのだろうが、3年間に渡る制作期間の中でどこかで緊張の糸が切れてしまったのかな?と感じられる芝居であった。
紛れもなく、私的には今年のワースト1!!!
2012年12月11日火曜日
あつ苦しい兄弟
高円寺 座 2012/12/11
あつい偏
桑原裕子作 青山 勝演出
苦しい偏
中島淳彦 作・演出
村田雄浩 青山勝 塚原大助 他
とてもバランスが良く、面白く、それでいてしっかりと主張してくるとてもいい芝居といった感じ。
全体的に作風は永井 愛さんに良く似ている。特に中島作品は全体のまとまりも良く、見ていて楽しい。
役者ひとりひとりの演技もしっかりしていて見ていて気持ちがいい、中小劇団・中小劇場の手本のような芝居になっている。
あつい偏
桑原裕子作 青山 勝演出
苦しい偏
中島淳彦 作・演出
村田雄浩 青山勝 塚原大助 他
とてもバランスが良く、面白く、それでいてしっかりと主張してくるとてもいい芝居といった感じ。
全体的に作風は永井 愛さんに良く似ている。特に中島作品は全体のまとまりも良く、見ていて楽しい。
役者ひとりひとりの演技もしっかりしていて見ていて気持ちがいい、中小劇団・中小劇場の手本のような芝居になっている。
2012年12月6日木曜日
2012年12月3日月曜日
坂東玉三郎 日本橋
日生劇場 2012/12/3 18:00~
坂東玉三郎特別公演
泉鏡花作 斎藤雅文・坂東玉三郎演出
製作 松竹
坂東玉三郎 高橋恵子 松田悟志 永島敏行 斎藤菜月 江原真二郎 藤堂新二 他
坂東玉三郎が25年ぶりに「日本橋」を自らの演出で演じたもの。
坂東玉三郎特別公演
泉鏡花作 斎藤雅文・坂東玉三郎演出
製作 松竹
坂東玉三郎 高橋恵子 松田悟志 永島敏行 斎藤菜月 江原真二郎 藤堂新二 他
坂東玉三郎が25年ぶりに「日本橋」を自らの演出で演じたもの。
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