本日は新国立劇場で「サロメ」
オスカーワイルドの傑作を平野啓一郎が新訳、宮本亜門が演出したもの。
出演は
多部未華子 成河 麻実れい 奥田瑛二
従来官能的に描かれることの多い「サロメ」ですが、今回はサロメの持つ純粋無垢、無邪気さに焦点を合わせて描いたとのことである。しかし、サロメという狂気の存在からおどろおどろしいまでの官能性を取り除いてしまうと、そこに残されたものは、よくある・・・そう、一般的な女性像ではないのか? まさしく女性がもつ、自己愛・身勝手さ・処女さえがもつ娼婦性・・・。
オスカーワイルドは同姓愛好者であったという、このことと無縁でないような気がする、そういう意味では、このたびの平野新訳は的を得ているのかもしれない。また、今回の演出家自身も本質的に女性がお好きでないのかもしれない。
今回サロメを演じた多部はこういうサロメを上手く演じていたように思う。女王役の麻実れいも存在感があり、舞台を盛り上げていた。王役の奥田が少し残念だった様に感じられた。
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