指揮:ジュリアン・サレムクール 演出:チェーザレ・リエヴィ 東京交響楽団
ニコル・キャベル アントニーノ・シラクーザ 成田博之 レナート・ジローラミ 九嶋香奈枝
(感 想 等) 新国立劇場のレパートリーの一つ。 平日の夜ということもあるのだろうが、会場はかなり空いていた。
レパートリー上演ということもあるのだろうか、有名な演目であり、観ていて(聞いていて)楽しいし、舞台もそれなりに立派な
つくりで価格的にも抑えてあるにも関わらず、こんなに集客的には苦労するのだから、やはりオペラ人口は少ないのかなと
思ってしまいます。
舞台としては、ネモリーノを演じたアントニオ・シラクーザは声も良く、演技も楽しくて、とても素晴らしかったし、ドウル
カマーラを演じたバリトンのレナード・ジローラミも達者な演技と歌声でこのオペラを楽しいものにしていた。
演出は全体的に、大きな文字のオブジェを使ったり、「トリスタンとイゾルデ」の大きな本のオブジェを使ったりと現代的な
演出になっているが、衣装の鮮やかでポップな色遣い、オブジェに当てた照明によってとても明るく楽しい舞台に仕上げて
いた。 現代的な演出にも関わらず、明るくポップな舞台作りによって、このオペラの舞台とした19世紀中ごろのイタリアの
田舎町へ引き込んでいくのは流石であると思う。上手く舞台の上に19世紀の田舎町のドタバタ恋愛劇の世界を作りだし
ていた。
友人と誘い合わせて「オペラ観に行こうよ!!」と言える作品。
0 件のコメント:
コメントを投稿